もうすぐ運動会!身体を動かす心地よさ!楽しさ!② 4歳児 月組

今回は4歳児 月組の取り組みの中で、しっぽおにの様子をご紹介します。

※和光鶴川幼稚園の運動会で大事にしていることは、10月11日の投稿をご覧ください!

おにごっこは3歳児(花組)の頃から沢山遊んでいるあそびです。

花組のときは、先生が「待て待て~」と追いかけ、追いかけられるの楽しさをたっぷり味わいます。

そこから、タッチされて追いかける人を交代する帽子おに、ひっこしおに、島おに、たかおに・・・。と、その年によって違いますが、好きなあそびの中でも、活動の中でも、沢山あそびます。それが受け継がれて、月組です。

しっぽおには、しっぽの取り合い、取った数を競うおにごっこですが、いきなり「こういうもの!」とは始めません。あそんでいく中で、出てきた困ったこと、矛盾など、みんなで考えながら、あそびをつくっていきます。

最初の取り組みの時は、先生がタコのようにしっぽをつけて、それを子どもたちが取りに行く・・・というところからはじめ、しっぽが取れるように何度もあそびました。

担任の小西先生の学級通信を抜粋します。

その次に、子ども全員がしっぽを取れたら子どもの勝ち、一人でも取れなかったら先生の勝ち、と言うルールにしました。。。

すると、一人の子が先生のしっぽを取りにいかず、しゃがんでいます。その子以外の皆が取れて、あとはその子が取れば、子どもたちの勝ち!「こうた(仮名)取れるよ!」と声が上がりますが、動けません。

逆にその声が聞こえるほど、涙が出てきてしまいました。「あと10秒!」と先生が言うと、けいじ君が走り出し、先生のしっぽを取って、こうた君に渡しました。「取ったしっぽをあげちゃダメ」というルールはないので、子どもたちの勝ち。

「先生悔しいから、次やるときまでにトレーニングしとこっと」と言うと、子どもたちもやる気満々。「またしっぽおにやりたい!」で終わることができました。

その後のしっぽおにがどうなったか・・・というと、先生だけがつけてみたり、子どもが取る側と逃げる側にわかれてやってみたりを繰り返します。



勝敗が決するので、勝つ喜び、負ける悔しさを爆発させる子もいます。それでも、「けいじ君は一生懸命走ってたんだよ、なのにしっぽが取れないなんていやだったよ~」と涙ながらに語るはるのり君の姿もありました。それを聞いたけいじ君はぴたりと涙を止めて話を聞いていました。

取りに行くのすら、ためらうこうた君でしたが、友だちがくれた1本のしっぽは忘れられないでしょうね。けいじ君も友だちからの一言は嬉しかったでしょうね。

4歳児(月組)になると、色んな想いが、子どもたちの内面を駆け巡ります。自分のことがよくわかってきて、自分と他の人を比べて自信がなくなったり、友だちとのつながりが嬉しくなり特別な感情を持ったり、色んな気持ちと葛藤する子が現れます。


色んな気持ちと出会う時期、そこに寄り添う先生や仲間の存在に胸が熱くなります。

そんな一面もありつつ・・・、あそびとしてのしっぽおにの醍醐味は、しっぽを取られずに相手をかわしながら、しっぽを取ること!なのですが、子どもたちなりに作戦も考えているようです。

こころもからだもぐっと成長する月組のしっぽおにです。

その他に、月組は運動会で、トラックをぐるっと走ったり、とんだりする競技や、荒馬踊りをお見せしています。お楽しみに!

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