卒業式 園長の言葉

 2023年度 和光鶴川幼稚園 卒業式

2023卒業の言葉

星組のみなさん、卒業おめでとうございます!早いもので、もう卒業ですね。みんなと出会ったのは3年前、私が和光鶴川幼稚園に来たのと同じ2021年4月、つまり同じ学年、同級生ですね。

入園当初は花組の教室から毎日のように泣き声が響いていました。「お母さんと離れたくない」「お母さんに会いたい」「おうちに帰りたい」と。「4月はあんなもんだよ。1学期中は続くかな」と当時副園長だった保志先生からは言われましたが園長1年目の私は本当に大丈夫?と不安でした。きっとおうちの方もそうだったのではないでしょうか。

そんなみんなが今では「もっと幼稚園にいたい」「まだ帰らない」「もっと遊ぶ」と逆におうちの人たちを困らせているとは、3年間の成長ってすごいなあと思います。

みんなとは、たくさんの思い出があって何の話をしたらいいか、まよいました。

5月にはがけのぼりに行ったね。超難関コースに次々と挑戦する人がいてびっくりしたよ。

合宿は3日間とも天気に恵まれたね。温泉・キャンプファイヤー・花火・山歩き・川遊び、3日間の合宿楽しかったね。川に入って流れて遊んだり、大きな石を運んでダムを作ったり、きれいな石をひろったり、かにや魚を見つけたり、緊張しながら一本橋を渡って山に登ったり、温泉も気持ちよかったね。めいっぱい楽しむことができて本当にいい合宿だったね。

青空の下で行った運動会、リレーや走り縄跳び、カッコよかった。荒馬は、力いっぱい踊る姿がすてきで、かっこよかったよ。

みんなの歌う迫力ある歌声も忘れられないよ。先生が好きだったのは「怪獣のバラード」。気持ちが前にぶつけられる感じがとてもすてきだった。

1組の「どんどこラーメン」本当においしいラーメンだったよ。もっとたくさん食べたかった。ぜひいつかお店ができたらいいのになあ。2組の「本屋さん」手作りのお話、おもしろかったよ。きっと今のみんなにしか作れない世界に一つだけの絵本が全部素敵だったよ。

この前行った芝すべりも最高だったね。何度も滑って遊んだね。「帰るよ~、あと一回ね」と興梠先生が言う言葉も無視して「あと一回、もう一回」と何度もすべっていたね。「おのせんに向かって滑るからよろしくね。」と突っ込んできた人もいたね。信じてくれてありがとう!

一つ一つのことが大切な思い出として心に残っているよ。

「いっしょにサッカーやろうよ」「竹馬おしえてあげる」「おのせん、じっとしてて動かないで」(これは、こいのぼりづくりの時、先生より大きいこいのぼり作ったんだよね)「だめ、おかわりはできないの!」(これはラーメンの追加をおねだりした時)時にはきびしい言葉ももらいました。

この一年間、みんなの言葉からたくさん元気をもらいました。

劇で演じた「泣いた赤鬼」の赤鬼くんや青鬼くんのようにやさしく、「ブレーメンの音楽隊」の動物たちのように前向きに挑戦する君たち星組。星組のみんなはすてきだなって思うよ。

元気のパワーを人にあげる、みんなってすごいなあと思うよ。

4月になると小学生だね。星組のみんなが幼稚園からいなくなったら、さびしいなあ。きっと、しばらくは君たちの姿を鶴幼の中で探してしまうかもしれないね。でもみんなにとっては新しいはじめの一歩だね。「楽しみ」をたくさん持って小学校に進んでください。みんなが同じ学校ではないけれど、和光鶴川幼稚園でくぐってきたことは、きっと大きな力になっているよ。

和光鶴川幼稚園は、みんなにとって、いつでも戻ってくることができる”ふるさと”みたいなところです。みんなの先輩たちはよく遊びに来てくれるよ。この前も幼稚園で一緒のクラスだった3人、男の子1人と女の子2人、今でも仲が良くていっしょに遊びに行くんだって。すごいね。泥だんごづくりや竹馬が楽しかったって、懐かしそうに話していたよ。幼稚園のことが、ずっと思い出として残っているんだね。楽しい事があった時、いやな事があった時、不安な時、迷った時、もちろん何もなくても、ぜひ遊びに来てください。先生たちは、いつでも待っています。

おうちの人にもあいさつするね。


本日は、ご卒業おめでとうございます。この3年間はコロナのためにいろんな事が制限され、行事を縮小せざるを得ませんでした。子どもたちの楽しみをなるべく実現するために教職員で努力してきましたが、おうちの方のご理解、ご協力なしには、ここまでこれなかったと思います。子どもたちの健康にとても気を遣う日々だったのではないでしょうか。先日の卒業を祝う会でのパフォーマンス、劇・太鼓・ダンス、「世界に一つだけの花」の合唱など、親御さん達のパワーに圧倒されました。すばらしい親御さんたちみんなの力で創られた会でした。あらためておうちの方たちのご協力に感謝したいと思います。ありがとうございました。

鶴幼の中で確かな成長をとげた子どもたちです。自信をもって自分の道を進んでいってほしいと願っています。とは言え、子どもの成長は一直線ではありません。時には、立ち止まったり、後ろ向きになったりするときもあると思います。そんな時は、鶴幼でつちかった力を信じ、子どもを信じて、ゆっくり待ってあげてください。立ち止まることや後ろ向きになることも、きっと子どもにとって成長するために必要なステップなのだと思います。とはいえ、迷った時、悩んだときは、いつでも鶴幼を頼ってください。子どもたちにとってはもちろん、親たちにとっても鶴幼は“ふるさと”でありたいと思っています。大事なお子さんの3年間を和光鶴川幼稚園で過ごすことを選んでくださり本当にありがとうございました。

星組の皆さん、ご卒業おめでとうございます。

2024年3月18日 和光鶴川幼稚園 園長 大野裕一

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