園通信「ありんこ」 おむすびの会のお話

先日、役員会の皆さんがおむすびの会「和光鶴川小学校への内進を考える、鶴小を知る会」を主催してくださいました。園通信「ありんこ」№26はその時の様子をまとめたものですが、多くの方々に読んで頂きたいと思い、ブログに掲載いたしました。是非ご覧ください。


和光鶴川幼稚園 園通信ありんこ№26より(2023/9/15発行)


 今年度初めてのおむすびの会がありました。

今回のテーマは「和光鶴川小学校内部進学を考える」というテーマで、卒業生のNさんと、Yさんが来てくださいました。Nさんは、現在、和光高校2年生と鶴小6年生のお母さんで、2人共鶴幼を卒業されています。

Yさんはご存じの方も多いと思いますが、鶴幼3学年1人ずつに3人のお子さんが同時在園されていたこともある、現在鶴小1年、2年、3年生+和光中学生の4人兄弟のお母さんです。

2人は、現在和光鶴川小学校の「鶴小サポーター」でもあります。今回のようなお話を、サポーター制度に登録されている方の卒園した園に訪問して、鶴小の面白さや、先生の関り、子ども同士の学びについてなどお話する活動もされています。

今回は、「鶴小の魅力を語る」ということで、来てくださいました。和光鶴川幼稚園は、和光学園の付属幼稚園ですので、付属の小学校への内部進学も積極的に勧めていけたらと考えています。

来週金曜日には、星組全員が進路希望調査書を提出し、25()に内部進学の推薦会議が幼稚園内で行われます。そこに向けて、まだ迷われている方もいますので、ぜひ今回のおむすびの会の内容を、皆さんにも知っていただきたいと考えました。 

月組、花組の方もぜひ今から進路について、お家でお話する機会になればと思います。感想をお寄せくださった方、ありがとうございました。


 

2023年度 おむすびの会 「和光鶴川小学校を知る会」


「なぜ和光鶴川小学校を選んだのか」


卒業生Nさん

上の子は幼稚園時代、泣いて泣いて門のところまで追いかけてくる日々。小学校でも花開かなかったと思う。どうやって友だちとつながっていいかわからないタイプだった。でも、大好きな虫探しで周りの友だちとつながっていった。それで大丈夫かなと思っていた。それでも毎日「楽しかった」と返ってくる。それでいいのかなとも見守っていた。

 下の子は、負けず嫌いで月組でやるしっぽおにも「負けるから嫌だ」と言ってやらなかった。松田先生と手をつないでやってもらっていた。うちの子は「嫌だと言えるタイプだったが、それが言えない子もいると思う。松田先生も私に聞いてくれた。やらない選択も本人と思って見守っていた。

小学校では、5年生の合宿は行かなかった。今年6年になっては行った。

行かなかったことも本人の経験。合宿はみんなで行くことが大前提。行かないことを肯定するのは違う。出来るだけそこに得るように向かえるように私も努力はしたが本人が合宿に向かう取り組みの中で行かないと決めていかなかった。勉強に関してはあまり心配していない。やりたい子はやっている、やりたくない子はやっていないけど、むしろ自分の時間を持っている。自分のやりたいことをやれる学校。それは社会に出ても役に立っている。

 

卒業生Yさん

私が和光に関わったのは、2番目の子が幼稚園に入ったとき。

上の子の時も気になっていたが公立で3年間過ごした。2番目が入って和光のことを知るうちに上の子も鶴小がいいなと思い始めた。

公立は地域がら、中学受験する子どもが多く、おとなしいタイプの子が多い。それでいいと思ってきたが、もの足りなさを感じていた。公立の運動会ではあまり欲のない勝ち負けにもこだわらないふわふわした長男。

中学年になって、周りが完全に受験モード。学校から帰っても友達はみんな塾。ここにいる意味って何だろうと思い始めた。和光に入って長男は変わった。公立ではみんなに合わせて意見をしていたが、和光では、いろんなリーダーや班長に選挙で選ばれたりする中で自分の意見を持って発言することもできるように。

また和光に入って授業の話を自らするようになった。公立の時は授業の話しにはならなかった。理科は、専科の先生がマニアックな授業をしてくれる。「ねえ知ってる?と言って車に乗って授業の話しを生き生きと話す。

運動会、勝って嬉しくて泣いている我が子を見て私も泣く。親が見ても面白い運動会。我が子の姿に、勝っても負けても嬉しくて泣ける。いろんな経験を3年間だけどできた。「こうやって言ったら馬鹿にされるかな」と思わずに意見できる。そんな学校。公立の先生は3年間しかいられない、その3年間は何事も起きないで過ごしたい。

「ごめんね」「いいよ」で終わってしまう。「なんでだろうね」がない。鶴小の子は陰口が少ない。公立の時は、公園とかで友だちの悪口を聞いたりすることがあったが、和光はオープンに嫌だったことを言われる。「じゃあこうしたらいいのかな」と考えることができる。もちろん先生も入ってくれていると思うけど、子どもたちの力で解決できる。

学校に任せられる。

 

「和光の自由とは?」和光の生徒を見ると、服装や髪の色など自由な様子。我が子は自由なタイプだから、和光がいいんじゃない?という主人。和光の自由って?


卒業生Nさん

和光の自由は自分たちでルールを作ってそれを守るもの。和光では規則は変えられる。

「和光は自由」と言う人は和光を知らない。自分たちでルールは作る。大人がルールを作るのではなく、規則は変えるチャンスがいっぱいある。先生や、学校や大人から言われるのではなく、自分たちで決めることができる。みんなで決めたルールを破ったとき、周りの友だちから言われる。中学、高校上がるにつれて友だちからの言葉も重くなるし、友だちから言われることのほうが重い。自由は自由だけど何でもありではない。

髪を染めていることによって、自信になっていると感じる。自分がやりたいことができることによって気分も上がって、前向きになる。それは悪いことではないと思っている。


卒業生Yさん

大人が決めたルールは、子どもが納得がいってないからすぐ破るけど、自分たちで決めたルールは自分でも守らなきゃと思っている。服装は自由だし、髪も染めてるけど、上になればなるほど、やることはやっている。

 

進路(学校選択)は親が決める。特に小さいうちは、「我が子に与えたい教育を親が決めてほしい」と幼稚園からは伝えています。


 Kさん

進路について、2学期になって、進路希望調査書が配られ、担任の先生から、進路は子どもが決めるのではなく、親が決めてくださいと言われる。それを受けて私は、1番関わる大人がここで育てたいと思うところを決めたほうがいいと思った。震災の年に長男が生まれ震災時に、先生の判断で生死が分かれてしまうことを目の当たりにした。自分といる以外で我が子が長い時間を過ごすのが、幼稚園であり、保育園であり、学校。

どうしたら自分の子を入れて後悔しないかということを沢山考えた何か事故があった時にどうしたら後悔しなくて済むかをずっと考えていた。長男は鶴幼じゃなかったが、小学校選択をするとき、「自分の管理下に子どもがいない時に子どもが死んじゃったら、自分がどうしたら後悔しないか?」を親として考えた。子どもに何をしてあげられるのか親として・・・

子どもに対して誠実に向き合ってくれる大人がいっぱいいる環境で子どもを育てていきたい。

 

大人への信頼感が和光の子はある。それは授業風景の中にも。


Kさん

子どもに対して誠実に向き合ってくれる大人がいっぱいいる環境で子どもを育てていきたい。それは鶴幼でいう、子どもを真ん中にして親と先生が・・・と言うのと一緒。子どもに対して誠実に接してくれる大人ってどういう大人かなという視点で小学校を見に行って、そこでみた授業の光景が印象的だった。

授業に集中できない子がいるとすると、その子に、「○○いまこれやるよ~」「○○これやってるからね~」って5分に1そうやってその子に声を掛ける。その光景が当たり前で誰もイライラしていない。それが素敵だなって思ったのと、先生がどの子にも同じようには叱っていなくて、その子その子によって違う。

説明会に参加されたお父さんが、「先生と子どもたちの信頼関係が深く結ばれているように思うのですが、どういう風にしてるんですか?」って聞いていて、先生が「そういう秘訣ってないんですよ。僕たちは、毎日毎日子どもたちと一緒に生活していく中で、だんだん培われていくものだから『こうしたらいいとか、こうしたらうまくいく』って言うのはないんです。一緒に時間を過ごす中でお互いに探り合っていくんです。」あんちょこみたいのがないって言いきってくれた。信頼ができる先生だなって思って・・・。

授業の時間が1番長いから授業の中身があることが、大事。授業はすべての子どもが興味を持てるように先生たちが練り上げて作っていることが見てもらえばわかる。  

でもそれはクラスに30人以上いるから興味持てない子はもちろんいるけど、それでも「取りこぼしの無い授業をしよう」、「誰かが置いていかれなくて済む内容にしよう」とカリキュラムを改訂し取捨選択している授業がある。

 

子ども同士の教え合い、学びあいって?


卒業生Yさん

先生たちから「教えてね」って言われているわけではなく、子どもたちが自然にやりだす。そこで思うのは和光育ちの子が強いなってこと。幼稚園の時から、「みんなで助け合う」っていうのが育っているから、自然にそれが広がって外部から来た子も自然にそれをやりだす。外部の子の人数の方が多いけど、みんなフォローするし、「あいつはお前のために言ってるよ」って周りの子が自然に言ってくれる。誰か困ってるから助けてあげよう、遅いから手伝ってあげようという感覚で、やってねと言われてるわけではなく、学年によって違うとは思うけど。先生が誘導しているわけでもなく、子どもたちが自然にやっていること。


Kさん

授業自体が一方通行ではない。授業の中でも子どもたちが教壇に立って教えている場面がいっぱいある。わからない子に教えてあげるという感覚ではなく、教える、教えられるだけの関係だけでもなく、算数はそうだけど、国語は立場が逆転していることもある。

 

防犯についてはどうなっていますか?


Kさん:自分のことは自分で守る意識が育っている。防犯訓練も毎年行う。

卒業生Yさん:学校の作りも変わってて、事務室、職員室、保健室を抜けないと児童玄関に行けない。他の学校よりも遠いからその間に捕まるのではと思う。

卒業生Nさん:防犯についても、この学園駐車場を使ってる人は和光の関係者の人しかいないので、どんどん声をかけるのも一つのセキュリティーだと思う。声をかけあっていることで、「入りにくいな」ってなると思う。

松田先生:犯罪心理学者の人の講義を受けたことがある。特に性犯罪を犯すような人っていうのは、肝っ玉が小さいから挨拶されると顔を覚えられたと思って来なくなる。挨拶をすることが重要ということだった。

 


園通信なので簡単にまとめてしまいましたが、もし、全容が聞きたいという方がいましたら、副園長まで。録音したものもあります。

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