「やったあ!のぼりきったよ!」星組の“がけのぼり”
毎年、この時期になると年長・星組の子どもたちは小野路城址付近に遠足に行きます。今年は私も初めて引率で同行しました。秋の紅葉がとてもきれいな中、畑の広がる雑木林の道を登っていきます。途中、牛小屋があり、何とも言えないにおいがただよってきます。「くさーい」マスクの上から子どもたちが鼻をつまんでいます。大きな牛がべろべろ舌を出しながら子どもたちを出迎えてくれました。「あっ、草食べた」「牛に乗ってみたい」「大きいなあ」ここに来なければ経験できないことです。
しばらく歩いて目的地の祠に到着。荷物を置いて、この日のメインである“がけのぼり”に挑みます。先生からの注意の話も待ちきれず、どんどん子どもたちが前のめりになります。コースは“ちょっと楽なコース”“難関コース”“超難関コース”“超・超難関コース”の4コース。「登り始めていいよ」の先生の声と同時に子どもたちが“難関コース”に挑み始めます。ズルズルと滑り落ちてしまう子もいます。はじめは意気込んで登り始めた子も「おのせん、助けて~」。何回も挑戦しているうちにコツを覚え、自分でどんどん登り始めます。そのうち“超難関コース”にも挑戦する子が次々と出てきます。根っこをつかみ、足を踏ん張り、体を持ち上げ・・・上まで先に到達した子どもたちからは「○○くん、がんばれー!」と励ましの声がかけられます。声援に後押しされ子どもたちがどんどん難関をクリアしていきました。何回も繰り返しているうちにひと休みという感じで“ちょっと楽なコース”にも子どもたちが流れていきます。
お弁当前、Kくんが“超・超難関コース”に挑みました。ほぼ垂直、クライミングのようなコースです。見た目からして難しい、誰も挑戦していないコースです。大人の補助なしには危ないので私は下で安全確保、上では小西先生が待ち構えます。一歩一歩、慎重に手足をかけながらの挑戦でした。最後に手で体を持ち上げて成功!Kくんが「やったあ!のぼりきったよ!」自信に満ちた顔でお弁当の用意を始めていた他の子どもたちに報告します。「すごいね!」周りの子もKくんに声をかけます。Kくん、誇らしげにうなずいていました。
お弁当後、我も我もと“超・超難関コース”に並び始めました。安全確保のため一人ずつ登っていきます。目の前の絶壁を見て「やっぱりやめる」と断念する子もいました。それでも「挑戦したい」という子のほとんどが登りきることができました。全員が“難関コース”を自分の力でクリアすることができました。十回以上挑戦した子もいました。帰るときには「くたくた」「もう疲れて歩けない」という声も届くほどでした。
転んだ子、すりむいた子、すべって泥だらけになった子・・・いろいろですが、こういう経験が原体験として子どもに残っていくこと、すごく大事だなあと思います。登りきってうれしかった体験も、うまく登れず悔しかった体験も、すべって怖い思いをした体験も、(大きな牛との出会いも)すべてが貴重な体験として子どもに残るだろうな、と感じた一日でした。
和光鶴川幼稚園 園長 大野裕一
しばらく歩いて目的地の祠に到着。荷物を置いて、この日のメインである“がけのぼり”に挑みます。先生からの注意の話も待ちきれず、どんどん子どもたちが前のめりになります。コースは“ちょっと楽なコース”“難関コース”“超難関コース”“超・超難関コース”の4コース。「登り始めていいよ」の先生の声と同時に子どもたちが“難関コース”に挑み始めます。ズルズルと滑り落ちてしまう子もいます。はじめは意気込んで登り始めた子も「おのせん、助けて~」。何回も挑戦しているうちにコツを覚え、自分でどんどん登り始めます。そのうち“超難関コース”にも挑戦する子が次々と出てきます。根っこをつかみ、足を踏ん張り、体を持ち上げ・・・上まで先に到達した子どもたちからは「○○くん、がんばれー!」と励ましの声がかけられます。声援に後押しされ子どもたちがどんどん難関をクリアしていきました。何回も繰り返しているうちにひと休みという感じで“ちょっと楽なコース”にも子どもたちが流れていきます。
お弁当前、Kくんが“超・超難関コース”に挑みました。ほぼ垂直、クライミングのようなコースです。見た目からして難しい、誰も挑戦していないコースです。大人の補助なしには危ないので私は下で安全確保、上では小西先生が待ち構えます。一歩一歩、慎重に手足をかけながらの挑戦でした。最後に手で体を持ち上げて成功!Kくんが「やったあ!のぼりきったよ!」自信に満ちた顔でお弁当の用意を始めていた他の子どもたちに報告します。「すごいね!」周りの子もKくんに声をかけます。Kくん、誇らしげにうなずいていました。
お弁当後、我も我もと“超・超難関コース”に並び始めました。安全確保のため一人ずつ登っていきます。目の前の絶壁を見て「やっぱりやめる」と断念する子もいました。それでも「挑戦したい」という子のほとんどが登りきることができました。全員が“難関コース”を自分の力でクリアすることができました。十回以上挑戦した子もいました。帰るときには「くたくた」「もう疲れて歩けない」という声も届くほどでした。
転んだ子、すりむいた子、すべって泥だらけになった子・・・いろいろですが、こういう経験が原体験として子どもに残っていくこと、すごく大事だなあと思います。登りきってうれしかった体験も、うまく登れず悔しかった体験も、すべって怖い思いをした体験も、(大きな牛との出会いも)すべてが貴重な体験として子どもに残るだろうな、と感じた一日でした。
和光鶴川幼稚園 園長 大野裕一
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